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シングルマザー(ひとり親)こそお金について、勉強しよう!そうすれば将来が変わる!第2回です。第1回はコチラ↓

- 銀行に預けるのはお金を減らしているのと同じ
- お金は増やすことができる(投資をする)
- 投資信託は初心者におすすめのローリスクローリターンな投資手法
今回は「投資を始める前にするべきこと」についてご説明します。
生活を守るためのお金を確保する
投資を始める前にすべきことの1つ目は「生活を守るためのお金を確保する」です。
「生活を守るためのお金」を生活防衛金といいます。「月に必要なお金の6カ月分」とされることが多いです。
一か月にかかるお金が20万円の場合はその6倍の120万円。これを確保してから投資を始めることが望ましいとされています。
証券口座にお金を入れるとすぐ引き下ろせない
投資を始めるためには銀行口座ではなく証券口座にお金を預ける必要があります。
銀行口座に預けたお金は手続きをすればその日のうちに引き下ろせる場合がほとんどだと思います。
一方、証券口座に預けたお金は引き下ろす手続きをしてから2~3日の日数を要することが一般的です。
大きな災害がきた場合や今回のコロナの影響を受けた場合のように、急にお金が必要になった場合に持っているお金を全て投資に当ててしまうと、手元にお金がなく困ってしまうのです。
投資信託で利益を出すなら、なにより売るタイミングが大切
また、詳しくは次回説明しますが、投資信託で利益を出すために最も大事なのは「売るタイミング」です。(「買うタイミング」はさほど重要ではないのです。)
「手続きしてから2~3日なら我慢できるでしょ!その間に投資したものを売ればお金が手に入るじゃない!」そう思われる方もいると思うのですが、利益が出ているタイミングで売るから投資信託でお金を増やすことができるのです。
投資信託はいつでも売ることができるわけではありません。
場合によっては損をしてしまいます。
投資は余裕資金で行うべき
投資家が常に心掛けるのは「投資は余裕資金で行うべき」ということです。
ひとり親の私たちに本来余裕資金などありません。
子どもや自分自身のための大事な大事なお金です。だからこそ、投資信託の売買のタイミングはきちんと自身で判断しなくてはなりません(ちなみに簡単です)。
いざというときに慌てないためにも、生活防衛金が必要なのです。ただ、生活防衛金を6カ月分とするか、3カ月分とするか、それは個人が決めればいいと思っています。
こんなにお話したのにお恥ずかしい話ですが、私は生活防衛金はほぼゼロです!笑
投資に回せば回すほど、お金を増やすことができると思っているので…いつくるかわからない災害のために数十~数百万円を預金しておくことがもったいないと思うからです。
投資は損をしても得をしても自己責任です。自分で大丈夫だ!リスクは承知の上だ!と思えるなら好きにすればよいと思います。
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投資の目標金額、目標期間と目標年利(リターン)を決める
続いて投資の目標金額、目標期間と目標年利(リターン)を定めましょう。今の生活を切り詰めて必要以上に投資をする必要もありません。将来必要になるお金を計算して、運用方針を決めていきましょう。
ひとり親の場合、将来必要なるお金が2つあります。
1つ目は子どもの進学資金、2つ目は自分の老後資金です。(子どもを大学へ進学させることを推奨しているわけではありませんので不要な方は飛ばしてください。)
子どもの進学資金(大学資金)
子どもの大学入学のための資金について考えていきましょう。
文系・理系でも必要費用は異なりますし、自宅から通わせれば仕送りはせずに済みますし…その辺は各家庭で異なるとは思います。具体的なことが決まっていれば詳細に計算してみて下さいね。マイナビHPから以下の図を引用しました。
私の場合だったら…息子には自宅から大学に通ってほしいので…そして国立に行ってくれるとうれしいけど一応私立理系で見積もって…
- 滑り止め大学の入学金:30万円
- 願書、受験、入学準備:50万円
- 入学金や授業料(私立理系):520万円
- 自宅生の生活費:290万円
TOTAL890万円が必要になるわけです!!(チーン)…自分の生活費は自分で稼ごう?アルバイトしよ?奨学金…借りる?(日本の悪しき風習)
とりあえず890万円をいまから貯めるとどうなるか考えてみましょう…
今息子は2歳。大学入学まであと16年あるとします…普通の貯金だと、890万円÷16年÷12カ月=約4.6万円(月あたり)です!!!毎月5万円近くためないといけないのか…
では投資信託の場合は月いくらになるか計算してみましょう。890万円を16年後の目標金額として年利3%で運用したとします。
月あたり3万6000円になりました。ただの貯金よりも1万円も月あたりの必要金額が減りましたね。私の投資信託の実績では年利5%前後です。年利(リターン)を5%に変えてもう一度シュミレーションしてみます。
年利(リターン)を5%にすると貯蓄と比べて1万6000円少なく、目標金額を達成することができるようです!!月に1万6000円負担が減らせたらめちゃめちゃ大きいですよね!!
このように、自分で目標金額、目標期間と目標年利(リターン)を決めて運用していきましょう。年利(リターン)はもちろん高ければ高いほど利益は大きくなりますが、その分リスクも大きくなります。(詳しくは次回以降ご説明します)
自分の老後資金
つづいて自分の老後資金について考えていきましょう。
まず受け取れる年金について考えなければなりません。以下の図(マネービバHPより)のように自身の雇用形態によって年金の受け取れる額は異なります。
年収によっても年金は異なりますので、詳しくはこちら(年金の受給額~わたしはいくらもらえる?年代・年収・職業別に解説~)を見て確認してみて下さい。
なんとか65歳まで正社員で死ぬ気で働いて年金を月10万円もらえることとしましょう。
次は年金を受給するようになってから必要なお金を計算します。
コチラのサイトを参考にします。「老後の生活費(一人暮らし)計算シュミレーション」です。順番に入れてみましょう。
1人暮らしをしたことがないんですが、1人でもこんなに水道・光熱費かかるんですかね?
スマホ代安くない!?と思った方、ラッキーですよ。およそ月5000円投資に回すことができそうです。節約については後日書きますね。
この辺は妥当でしょうか。もともと入力してあった数値をそのままにしてあります。
ここがよくわからない!!おじいちゃんおばあちゃんってアクティブですね!?私よりよっぽど使ってるなあ。
全部足したらこうなりました。これはたぶんかなり自由に贅沢に老後を過ごすパターンですね。各自計算してみて下さいね。
では実際にいくら準備する必要があるか計算していきましょう。この章のはじめに年金は月10万円受け取れることにしました。
153,500円-100,000円=53,500円 を毎月確保する必要があることがわかります。私は女なので寿命が長いんですよね…90歳まで生きるとすると、65歳から90歳の25年間分が必要なので
53,500円×12カ月×25年=16,050,000円(1600万円)必要になることがわかります。
今私は30歳として、老後の65歳までの35年間で1600万円を準備すればいいわけですね。
普通の貯蓄の場合、1600万円÷12カ月÷35年=3万8000円 毎月必要になります。うーーん、重たい額ですね。
では投資信託の場合は月いくらになるか計算してみましょう。1600万円を35年後の目標金額として年利5%で運用したとします。
なんとビックリ、月14000円になりました。35年という年月をかけて複利運用(次回解説)すれば貯金とこれほど差がつくわけです!!
次回につづく!
どうでしたでしょうか。投資した方がいいのかも…そんな気持ちになってきましたか?笑
次回は投資信託のメリット・デメリットについて解説します!今回も読んで頂きありがとうございました!